創設者メッセージ

飯塚 哲哉
創設者
ザインエレクトロニクス株式会社 代表取締役会長

半導体技術者・起業家。東京大学大学院修了(工学博士)後、株式会社東芝を経て、1992年にザインエレクトロニクス株式会社を創業。半導体産業の発展、技術ベンチャー育成、産業振興に長年尽力。2026年、次世代技術人材育成と社会貢献を目的として一般財団法人飯塚ザイン記念財団を設立。

創設者メッセージ>

半世紀にわたり、私は半導体技術の発展とその産業の歩みを見つめ、またその一端に携わってまいりました。この間、半導体技術は飛躍的な進化を遂げ、その応用領域は情報通信、自動車、医療、エネルギー、さらには人工知能(AI)へと拡大し、社会や人々の生活を根底から変革する存在となりました。

今日、AIや量子技術をはじめとする先端技術は、人類の可能性を大きく広げる一方で、社会や産業のあり方にも大きな変化をもたらしています。また、国際情勢の変化の中で、半導体をはじめとする基盤技術は、経済安全保障や国家・地域の持続的発展を支える重要な要素として、その価値が改めて認識される時代を迎えています。

戦後復興を成し遂げ、高度成長を経て、かつて半導体分野で世界を牽引した日本も、長期にわたり厳しい競争環境に直面してきました。しかし、未来を切り拓く力は、常に新しい発想と挑戦を担う「人」にあります。

産業を支えるのは技術であり、技術を支えるのは人材です。そして、その人材を育み支えるのは、人と人とのつながり、世代を超えた支援、そして志を共有するコミュニティであると私は考えています。

私自身、多くの先達や仲間に支えられ、技術開発や経営に携わる貴重な経験を得ることができました。その過程で強く感じたのは、「Pay Forward(受けた支援を次世代へつなぐ)」という考え方の大切さです。受けた恩恵を自らの世代だけに留めるのではなく、未来を担う若い世代へとつないでいく。その循環こそが、社会や産業の持続的な発展を支える原動力になると信じています。

本財団は、その思いを形にするために設立いたしました。限られた資源であっても、長期にわたり積み重ねることで、次世代を担う挑戦者たちの力となり、未来の技術や社会の発展に寄与できることを願っています。

特に、半導体、情報通信、AI、量子技術、電子工学、生命科学、環境分野など、今後大きな社会的影響を生み出す領域において、新たな価値創造を目指す若者や研究者を支援し、その挑戦を後押ししたいと考えております。

本財団の活動が、未来への小さくとも確かな礎となり、次世代へ希望と可能性をつなぐ一助となれば、これに勝る喜びはありません。

皆様のご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2026年1月

一般財団飯塚ザイン記念財団 創設者
ザインエレクトロニクス株式会社 代表取締役会長

飯塚 哲哉

※創設者の詳細な経歴・受賞歴・著書・メディア掲載などについては「創設者略歴」 をご覧ください。